Approach to thinking!!
友人が論述試験が苦手だと話していたので、知的活動について言及しているような資料を紹介してみる。 どんなだったか振り返るためのインデックスという目的もある。 なので身につける程しっかり読み込んではいないので詳細は忘れてたりする。
作図や可視化については載せられなかった。重要だと思っているものの資料を並べられるほどに勉強していない。 また知の3部作(知の技法, 知の論理, 知のモラル)など人文系な重めのものは外した(教養が足りず位置づけが上手く出来なかった)。
参考資料
論理展開
論理展開についての演習書で、接続詞や指示語の読み解きから批評まで丁寧に扱っていて演習形式なので読書のために早めに読めると良い。
論理展開をツリー構造で簡素化して扱い易く捉えて、その構造を磐石にする様に作り込んだりするトレーニング・コツの整理を行う。
概念整理が必要になる事がある。MECEに分類せよなんて言われるけどMECEか判断する・的確か判断するってのは難しい。ビジネス書ではあまり触れてなかったりする。 結局どこに着目するのが重要なのかは対象領域に強く依存するし問題自体にも依存するので 「綺麗に説明できたので上手い分割でした」って「鶏と卵」な面もある。 しかし分類基準は外から導入される点に着目すると、導入された基準の要素を既に分類可能である場合は直ぐに対象を綺麗に分類できているか確認できる。 残る関心は「対象を上手く論じられるか」だけになる。そのため未知の対象を既知の要素・集合と関係付けて理解するというのは良いスタンスになりやすい。
問い立て
思考を深めるのに、主張・疑問から議論・問いを作り上げたり変化させる方法がある。 下の本は、問いを深める事の重要性を主張しコツやトレーニング方法を紹介している。
問いの選別
知的活動で「何に取り組むべきか?」を中心に据えてアウトプットを作り出す必要がある場合の方法について書かれている。
ちなみに僕は「何が重要か?」は個人的関心の他に、主題が属す分野の文化や目的や影響範囲や関連するリターン・リスク・コストや実現可能性で判断されると思っている。
発想法
仮説の提案(アブダクション)の方法としてKJ法が考え出された。 何にでも使えるわけじゃないし経験に勝る発想法は少ないと思うけど、大量の材料から組み立てる時には役立つ事がある。
発想を引き出そうとするアプローチであり、言語化されてるとは限らない「似ているという感覚(勘)」をボトムアップで積み重ねる手法になっている。 勘をボトムアップで使う事に注意しないと誤解する羽目になる。魔術感あるね。
仮説検証
仮説検証の基盤は統計学。手法を知っていれば利用はできるけれど、その手法の論点や限界を意識できる様になるには基礎を押さえとく必要がある。 入り口として下のシリーズを読めば良いと思った。
演繹
演繹といえば論理学。基本的な勉強は下を読めばいい。
問題を解く
解きたい問題が解けない時に食らいつくための方法論が書かれている。こういうの身につけるのに受験数学って使われている筈なんですけど。授業で教えてくれる人は少ない様子です。 未知のものを確認すること、既存の知識を活かす為の問い立てを訓練する・させる様に書かれている。また、解いた結果を検証し別の機会に活かせる様に準備する方法も書かれている。
具体的に問題を解いてみましょうかって時には下を読むと問題の振り返りが色々な所で利用できる様に設計されているとの噂。1冊目しか読んでいない。 下に向けて徐々にプログラマー色が強くなってる。
一般的問題でのアイディア出しやシステム構築に関わる本も幾つかある。
- 考具 ―考えるための道具、持っていますか?
- アイデアの作り方
- システム×デザイン思考で世界を変える 慶應SDM「イノベーションのつくり方」
- デザイン思考が世界を変える (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
理解を深めたりアイディアを練る
理解が深まったりアイディアを練り込む事に関するエッセイで、習慣などコンディションに関わる事にも多く触れている。
ディベート・対話
議論・ディベートが不毛に終わらないための基礎作りな本たちを集めてみた。 何を確認するのか、何を発言しても意味がないのかなど。
互いの利害の調整になると交渉と呼ばれたりするらしい。 自分は下の1冊しか読んだ事がない。
Amazonレコメンドで高い評価の本がチラホラ出てきたのでここから立ち読みしたり目次読んだりして選んで、レビュー記事を探したり比較されているものも確認すれば良い本を見つけられそう。
複数人で一般的問題の解決やアイディア出しを図る方法にブレインストーミング等がある。 ブレストの派生的な方法をまとめたカタログ本です。 こんな方法あるのねって知るには良いかも知れないけど、それにお金払うのは微妙な気もしたので載せるか迷った。 しかし他とは違う領域なので載せる事にした。
この本の内容だったかわからないけれど、僕は議論の進行・ルール設定だけで解決できるなんて事はないと思っている。 設定や進行はサポートにはなるけれど、参加者が積極的に行動し対話する状況を事前に作る事が必要だと思う。 また議論対象について事前に熟考し寝かせていた方が良いと考えている。
「人を乗り気にさせ関心を持たせる技術」ってのは難しい。というかよくわからない。 人を乗り気にさせたり組織に変更を加えたりするパターンランゲージは下の本が有名。
僕は形にとらわれず周囲や上司を説得したりするのに注力するのが基本だと思っている。 紹介されているものは組織的課題へのアプローチと取れ詰まった時に当たるのは良いと思った。
細かい道具たち
使える道具は多い方がいい。
圏論
圏論の応用から基礎に流れた配置にしてみた。 この辺は評判が良いので読みたいけど手が回っていない。。
数式
数式を使って論証すると明確なので。
数式の意味や位置づけを理解できると力強いので。
カオス
すみません趣味です。大学院生の時は下の3冊で理論的な基礎を一通り押さえられました。 1冊目がカオス全般についてです。2冊目はハミルトニアン系でのカオスについてです。3冊目は量子カオスの入門書です。
- 新訂版 カオス力学系入門 第2版
- Chaos and Integrability in Nonlinear Dynamics: An Introduction
- Chaos in Classical and Quantum Mechanics (Interdisciplinary Applied Mathematics)
時系列データからカオスを扱う解析的アプローチは下の本で押さえられます。
現象学
現象として捉えて議論する現象学で概念を整理する過程を演習を行いながら追っていく。 現象学的な解析のトレーニングになるんじゃなかろうか。 学生の時に読んで言葉の定義や分類について鍛えられた。
ライフストーリー・インタビュー
サポートツール
下の道具を揃えると良い。色々あるし入れ替えりも激しいので自分で探すのが良いと思う
- ドキュメンテーションツール
- アウトラインプロセッサ
- タスク管理
-
- 数値数式解析
- 作図ツール
Jupyterは始め方 を真似するか、詳しければpyenv(anyenv)でanacondaをインストールして一緒に導入するのが綺麗だと思う。